【特集】近鉄バスの沿革
近鉄バス株式会社は、設立年が1999年とそこまで歴史が古くないように見えますが、元々は近畿日本鉄道の前身である大阪電気軌道のバス事業が当社の始まりであり、その後の近畿日本鉄道株式会社の事業部時代の期間を含めると、90年以上の歴史があります。この記事では、前身の頃を含めた近鉄バスの沿革を、年表形式でご紹介いたします。
1932年 大阪府でバス事業を開始 (前身の大阪電気軌道)
この年の9月22日に大阪市近郊の布施から生駒山麓にかけての地域で直営バス路線を開設。1943年に奈良県内の路線を奈良交通に譲渡し、直営バス(現在の近鉄バス)事業は大阪府内のみとなった。
1949年 貸切バス事業を開始
1960年 日本初の2階バス「ビスタコーチ」の運行開始
近畿日本鉄道(株)の2階建て電車ビスタカーのイメージを取り入れた日本初の2階バス「ビスタコーチ」を開発し、同年9月に運行を開始した。3年後の1963年10月には、安全で乗降しやすい低床バスを導入し、好評を博した。
1988年 長距離高速バス運行開始
1994年 空港リムジンバス運行開始
1999年 近鉄バス株式会社 設立 (近畿日本鉄道株式会社から分社)
2006年 近鉄観光バス株式会社を吸収合併
2014年 大阪初となる2階建オープンデッキバス「OSAKA SKY VISTA」運行開始
高速バスを引退した2階建車両を改造し、屋根の空いた構造で新しい大阪観光の形として「OSAKA SKY VISTA」が運行開始。
2016年 運転士養成制度の導入
バスの運転に必要となる大型二種免許を保有していない方を採用し、免許取得費用の補助を行い、ゼロから運転士を養成する制度。2024年時点で合計100名以上がこの制度から入社している。
2017年 バスロケーションサービス開始
路線バスの運行状況をリアルタイムで表示するバスロケーションサービスを導入。バスがどのくらい遅れているのか、現在のバスの位置はどこなのかその場でお客様が確認できるようになった。
2019年 近鉄バス設立20周年乗車券を発売
2022年 本社移転(東大阪市長栄寺19番17号)
※近鉄バス株式会社設立前の内容については、近畿日本鉄道100年のあゆみより抜粋